2017年08月09日

笑う! 田舎暮らし 連載「新種と在来種のコラボ」

(コープ自然派Tableタブル 2008.6月号)

  村に暮らして丸10年。この間、町から村に移住して来る家族が増えて来た。ありがたいことに、このタブルでの情報や連載を読んで来てくれた家族もある。

 田舎に魅力を感じ村に移住した人たちはそれぞれだが、やはり子育て世代が多いのは、最奥地にありながらまだ小学校が存続していることが大きい。学校の統廃合の進む過疎地にとって、小学生26人全員が徒歩通学というのは地元に小学校が残されている証だ。学校の行き帰り、村のじいちゃんばあちゃんが「大きいなったのう」と、子ども達を我が孫のようにあたたかく見守ってくれることは本当に有り難く、何ものにも換えがたい価値がある。

 そんな町では得難いものを実感している移住者組の母たちが、もっとIターンやUターンを募り村の子を増やそうという取り組みに加わることになった。生まれ育った地ではないけれど、今や全国的に小さな学校が廃校に追い込まれていることを考えると、なんとしてもこの子ども達の育つ恵まれた環境を守りたいと心から思うからだ。村生まれ組の若手たちと共に、どうすれば村をアピールできるか頭をひねる。

 この夏に予定している移住希望者対象の宿泊体験企画「山里ステイ」の内容を話し合いながら、村のシ(人)たちの「当たり前」を「へー、そんなことができるんだ!」と目を丸くする私も含む移住組の母たち。釣りにしても鉈さばきにしても、山で技無しの私たちには離れ業の一つなのだ。「へー、そんなことに驚くのか」と今度は村のシたちが驚いたり。もう驚きの応酬の中で、いろんなアイディアが生まれてくる。夕食予定メニューの「天然酵母パンと鹿肉と地元野菜のカレー」などはまさに新種と在来種のコラボが具現化したようなもの!? こうして新旧入り交じって、文字通り味のある面白いものが出来上がりつつある。「守りたいもの」を守るために、古きを大切にした新しい形は、移住者が増えて来たからこその成果であり、地元のシたちの魅力的な暮らしがそこにあるからこその成果でもある。こうして夏の移住交流事業計画は着々と進行中。

 子どもの声が響いてこそ、小さな芽を育てる大きな森のように、人という集合体として集落は生き生きと活気づく。「子どもは宝」−そんな言葉が当たり前に出てくるこの村に、来れ!田舎で子育て志願者。
posted by pon at 15:00| Comment(0) | 日記
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